
パティ・スミス(Patti Smith)という素晴らしい女性アーティストがいる。
はじめて聞いた中学生の自分には、正直その素晴らしさがいまいち伝わってこなかった。。。というかさっぱり伝わってこなかった。
ピストルズのあからさまに挑発的なリリックやサウンドだとか、ダムドとかの方が分かりやすかったから。
でも何か気になってどうしても中古屋に売りに出すことはなかった。
学生時代金にこまって何度レコードの棚をひっくり返して中古屋にむかったことか。
それでも、パティ・スミスはレコードの棚から消えることはなかった。
売ってしまおうと手に取り、ジャケットに写るパティ・スミスをみると、いつも「ま、いいか。。。」と思い直したのだった。
パティ・スミスの素晴らしさに気づくのは、Joy Divisionにはまった頃よりもずっと後の社会人になってからだ。
彼女自身がアートだった。
全身全霊のアートとは、すなわちその人間、人間力にのみ見出せる。
人間(生物)そのものこそが、この世界が生み出す最上の芸術。
以前、このブログで岡本太郎について少し書いたが、それと同じような心境だ。
パティ・スミスまたは彼女の作品についてはいくつものレビューが書かれているし、今度日本でも公開される「Patti Smith:Dream of Life 」でも赤裸々に彼女を知ることができるだろう。もちろんレコードを聴けば一番よくわかることだ。
今もなおリアルな表現者であり続ける彼女が、夫である元MC5のフレッド・スミスの死について語った言葉がこのエントリーのタイトルである。
「彼は眠ったのではない、人生という夢から目覚めたのだ。」








