
エコール ecole
ここ数年でベスト3に入る傑作。
映像がとにかく美しい。
構図も非常に素晴らしく、静止画のようなカットでも飽きることなく引き込まれてしまう。
無垢で幼い少女たちがもつ美しさとやがて訪れる未知の世界(社会)へと進んでいくその姿を、荘厳な森とその中に建つ学校を背景に描いている。
ある日突然世界(社会)から隔離された女子だけの学校に棺桶に入れられ運ばれてきた少女達。
やがてくる日まで、規律によりこの学校の敷地内からでることを禁じられている少女達。外へでたいという内なる願望を爆発させると、この学校ではある厳罰が下される。
それは一生この学校に仕えること。

ラストの現代社会へとようやく降り立った少女の、公園の男の子とじゃれあい始めたときの笑みが物語のラストを強烈に印象づけながら映画冒頭の水しぶきとシンクロしていくその構成に、この監督の描写の上手さが最後まで痛感させられた。
Data:
原作「ミネハハ」by フランク・ヴェデキント
INNOCENCE
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭コンペ部門正式出品作品:審査員特別賞受賞
スタッフ
監督:ルシール・アザリロヴィック
製作:パトリック・ソベルマン
脚本:ルシール・アザリロヴィック
撮影:ベノワ・デビエ
美術:アルノー・デ・モレロン
編集:アダム・フィンチ
キャスト
ゾエ・オークレール
ベランジェール・オーブルージュ
リア・ブライダロリ
マリオン・コティヤール
エレーヌ・ドゥ・フジュロール