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モノクローム

失いたくない人や、失いたくない場所がある。
でも、人はいつか死ぬし、物事にもかならず始まりがあるのだから、終わりがある。

広大な宇宙における僕ら人の一生なんて瞬き以上に一瞬の出来事で、
レヴィ・ストロースいわく
「世界は人間なしにはじまったのだし、人間なしに終わる。」
という近代社会のその発展ぶりに有頂天となった人間に対する警告はなお、響き続ている。

それと同じくセンチメンタルな感情における人という現象についても同じことが言えて、ぼくらはいつも終わりを意識して生きていく必要がある。
ときにはそれは深い悲しみを誘うものでも、やはり意識せずに生きていくことは許されない。

そうであれば、どんな終わりを求めていくかということになるのだろうか。
でも、これは大きな勇気を必要とする。
終わりを意識しつつそれでも、日常においてはどうしても意識したくないもので、なるべく頭の片隅に持っていこうとする中で、終わりについて考えていくということとそれを行っていくことは日常という世界に終わりという未来の事実を常におくことであるから、本当に勇気のいることだ。

それに耐えれるのか、もしくはそれは本当によいことなのか。

僕らはいつも悩み、悩んだまま「終わり」を迎える。
いつだって答えはモノクロームのまま、近づく次の「終わり」について思いをめぐらせていかなければならない。

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